1960年代半ば-スーパーマーケットと冷凍・冷蔵システムを構築

出会いというものは不思議なものである。伊丹ダイキン空調が食品冷凍・冷蔵システム事業に進出するきっかけは、1つの出会いであった。

ある日、スーパーマーケットの社長が街角で伊丹金属工業(現伊丹ダイキン空調)の営業車を見かけた。

「あの会社なら冷凍・冷蔵技術について相談できるのではないか…」。

その社長はピンときた。時あたかもスーパーマーケットが日本で誕生しつつあった頃、その社長もまた関西地域で食品を商品のメインに据えたスーパーマーケットを展開しようと考え、研究のためアメリカの市場を視察した時期であった。その人物が(株)関西スーパーマーケットの経営者であった。
以来、2社は冷凍・冷蔵機器メーカーと力を合わせ、食品流通のための冷凍・冷蔵システムの確 立と革新に努めて今日にいたる。
関西スーパーマーケットはやがてオール日本スーパーマーケット協会(AJS)を組織し、食品の鮮度にウエイトを置いた商品戦略のノウハウを全国 に展開。伊丹ダイキン空調は設計・施工・保守管理技術を磨き上げ、全国の中堅スーパーの営業をサポートし続けている。